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2015/05/12

SRS-X99を買ってみた。ソニーのハイレゾBluetoothスピーカー。



SRS-X99を買ってみた。
ソニーのBluetoothスピーカー。
今日正式発表の新製品である。
5月23日に発売予定。
ソニーストアで5年ベーシック保証をつけた。

SRS-X99@Amazon

http://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-X99/(製品情報)
http://pur.store.sony.jp/active-speaker/products/SRS-X99/SRS-X99_purchase/(ソニーストア)

本格的なヤツでハイレゾに対応する。
2月くらいから,前機種の「SRS-X9」が
欲しくなっていたのだが,販売を中止。
なんでだろ?と思っていたら,
後継機種の「SRS-X99」発売が予定されていた。
そんなわけで,待っていたらようやく発表。

Google Castに対応! ソニーが「SRS-X99」などワイヤレススピーカー発表(アスキー記事)2015年05月12日 13時00分更新


筆者は,音にコダワル人間ではないのだが,
テレビの音が良くなるといいなぁ,程度の気持ちで,
7万円オーバーのスピーカーを買ってしまった。
テレビ(地上波)は,ハイレゾ対応でもないのにね。w
ハイレゾ音源さえ,買ったことがないという。笑


液晶テレビ(KDL-48W600B)を買った時に,
「テレビ付属スピーカーは音質が悪いのではないか」
と思い込んでいたので,外付けのスピーカーを買って
軽いホームシアター感を作りたいなぁとか思っていた。
だが,意外にも,テレビの音は悪くなかった。笑
もはや,購入の動機として,わけがわからなくなっている。

まぁ,買ってみて,用途が生まれる?
ようなこともあったりするので,期待しておこう。


どこが前機種からの進化ポイントなのか。
とりあえず,インタビューから拾ってみる。
SONYの比較表ページ(SRS-X9 vs SRS-X99)と合わせて読み解く。


──X99の進化点を教えてください。
関 英木[音響設計リーダー]
X99に関しては、X9の完成度が高いため、音の方向性はキープしていますが、機能を強化した分、ハードウェアの変更も伴います。それをポジティブに音質向上につながるように考え、たとえばスピーカーユニットに少し手を加えました。キャップ裏側をガラスのクロス貼りに変更して、振動板の強化を行っていますが、表面からは見えません。その結果、中低域の質を向上させました。
http://www.sony.jp/active-speaker/special/lounge/manufacturer/srs/page2.html


──今回のワイヤレススピーカーのコンセプトについて、聞かせてください。
樋口 美帆[商品企画]
商品企画としては、お客さまの音楽の聴き方、音の好み、デザインの指向をしっかりと見極めながら、どうやってブラッシュアップさせていくか、デザイン、サウンド、ワイヤレスUXの3つの軸でコンセプト作りをしました。
デザインは前シリーズの空間に調和するワンボックスデザインを継承しながら細部を進化させました。
サウンドに関しては、ハイレゾのサウンドクオリティーどのように引きだすか。また、音楽のトレンドを意識して、どのような音作りを目指したらいいかを考えて設計しました。そのなかで、今回SRS-X99からSRS-X33までLDAC™という高音質伝送技術を搭載し、ワイヤレスでの音楽再生がより高音質となりました。
ワイヤレスUXのキーポイントとしては、これまでネットワークスピーカーのアプリとして「SongPal」を提供いたしましたが、今回「SongPal Link」という同じ音楽を複数のスピーカーで同時に再生できる機能を追加しました。また、Google Cast™に対応するなど、これまで以上に、多彩に音楽を楽しんでいただけるモデルとなっています。

──各モデルの位置づけを教えてください。
樋口 美帆[商品企画]
X99はデザイン、サイズとも前モデルとほとんど変えていませんが、LDAC対応、「SongPal Link」、Google Cast対応など機能面が進化しました。
X88はよりコンパクトサイズを追求しながら、X99に匹敵する音質を実現。カジュアルにハイレゾを楽しんでもらえるモデルとして今回新たにラインアップに加えました。
X77/X55 /X33は、ワールドワイドな音楽のトレンドを意識した音作りをしています。海外のヒットチャートや、ミュージックサービスの再生回数などでも傾向がわか りますが、R&Bとか、ヒップホップ、クラブミュージック、さらにEDMといわれる打ち込み系の音楽などが増えていて、若い世代のスタンダードは 低域指向です。そういったトレンドに合わせてサウンドチューニングを行いました。
 http://www.sony.jp/active-speaker/special/lounge/manufacturer/srs/index.html


──Wi-Fiも強化していますね。
樋口 美帆[商品企画]
X99/X88/X77は5GHz帯をカバーするWi-Fi 規格「IEEE802.11a/n」に対応しました。これは、ルーターの性能が5GHz帯に対応しているものが増えてきている傾向にあり、お客さまの使用環境に合わせるためです。たとえば、「SongPal Link」で複数のスピーカーを同時に再生しているときも、安定してWi-Fi伝送できるようにデュアルバンド対応にしました。
http://www.sony.jp/active-speaker/special/lounge/manufacturer/srs/page4.html


GoogleChromeCastは,個人的に使えそう。
Androidでも対応しているので,
SRS-X99がネットワーク上にあれば,
ワイヤレスで音が簡単に飛ばせそうな感じ。
面倒くさい設定が少なくて済むのは良いことだ。
これに関連した強化ポイントがWi-Fi規格。

前機種 SRS-X9 IEEE 802.11 b/g    54Mbps
↓      ↓
新機種 SRS-X99 IEEE 802.11 a/b/g/n 300Mnps?

と,ようやく今のWi-Fi規格に追いついた印象。
Wi-Fiの実行速度が遅いと,音源の転送が間に合わなかったりする。
これは,結構大事なハード部分の進化だと思う。


届いたら,軽くレビュー予定。
それまでにハイレゾ音源でも手に入れなきゃだなぁ。。。



【レビュー】

半年以上経過して、レビューしてみる。

筆者の使途としては、GoogleChromeCastが多くを占めている。
GoogleChromeCastは、アプリ側が対応していないと使えない。
使えない場合には、Bluetooth経由で接続する。

・実際に何を聞くか。
Tune in Radioで洋楽を聞くことが多い。
インターネットラジオなので、音質は良くないものの、
SRS-X99を通せば、そこまで悪く無い。
接続は簡単で、キャストボタンを押せばつながってくれる。
作業中のBGM等に使える。

実際、このくらいでしか使っていないものの、
インテリアとして機能?してくれているので、特に不満な点はない。

ハイレゾ音源が主流になったときには、
もちろん、SRS-X99で聞くことになるのだろうけど、
いまのところ、音源が高すぎて、買う気になれない。


【おまけ。ハイレゾの話】

ちょうど、ソニーが「あ、やばい、ゾクゾクする」という
キャッチコピーを打っているのだけど、違和感がある。

なぜか。

時代は、「定額音楽配信」になった。
appleは、apple Music(月980円)
Googleは、Google Play Music(月980円)
Amazonは、Prime Music(年間3900円・他サービスあり)
LINEは、LINE MUSIC(月額1000円)
AWA Music(月額960円)
docomoは、dヒッツ(月500円)
それぞれを発表して、広まりつつある。

これらは、基本的にハイレゾ対応していない。
4G回線(従量課金回線)でのストリーミングが
想定されている以上、重いハイレゾ音楽を使うと、
ユーザー側がパケ死してしまうからだろう。
(サーバーも重いけど、有料サービスなら大丈夫っぽい。)

「ハイレゾ」という規格の音楽は、
音源をわざわざ購入してダウンロードしなければ、
聞くことはできない。面倒くさい。しかも高い。

「定額音楽配信」では、アプリからポチればいい。
購入のたびにお金はかからないし、手軽である。

SONYの提唱するような高音質化は、
確かにハード進化の方向性としては正しいと思う。
(同じことが、テレビの「4K」=高画質化にもいえる。)
けど、そこまで需要あるんですか?って印象を受ける。
特にソフト(音源)が高かったら、買わないでしょ。

 実はSONYは、定額音楽配信の「Music Unlimited」を
2015年3月30日にサービス終了させてしまっている。
本来、ハイレゾを押すのであれば、
SONYが定額音楽配信でハイレゾを安く提供して、
市場を作り出せばよかったのだと思う。

話はそれる。
AmazonPrimeユーザーの筆者としては、
Primeのおまけだから、PrimeMusicを使っている。
けど、月1000円程度払って定額音楽配信サービスに
わざわざ加入してやろうとは思わない。Primeは、年3900円である。
huluが月933円で映像見放題なのに、
音楽が同じ金額を取るのはボリすぎな印象。(筆者はhuluユーザー)
dTVに至っては、月500円に過ぎない。
サーバー負荷としては、映像の方が重いだろう。
定額音楽の相場としては、現在の半額くらいにするべきだ。

そのうえで、ハイレゾをも提供する
定額音楽配信サービスを開始することができれば、
その会社が、次のリーダーになれると思う。
iPodとiTunesでappleがリーダーになれたように。

Amazon デジタルミュージック部門バイスプレジデントのスティーブ・ブーム氏
他の音楽ストリーミングサービスとはちょっと違ったアプローチを考えています。我々は“メインストリームリスナー”をターゲットとしています。「いつも全ての曲にアクセスしていたい」という層ではなく、「音楽は好きだけど、毎月1,000円は払えない」という方を重視しています。広告無しでキャッシング(オフライン再生)などの特徴は求めるけど、月1,000円は出せない。そこで他のプライムサービスと組み合わせて、年間3,900円で楽しめるプライムミュージックを提案しています。

この感覚は、一番ユーザーに近い。
月1000円を払う=音楽マニアであって、
一般人は、それこそYouTubeで音楽を聞いていたりする。笑
その一般人ユーザーを取り込むためには、価格を下げる必要がある。

筆者の「+ハイレゾ(高音質)」戦略に一番近いのは、
おそらく、Amazonだろう。
強いサーバーを持っているAmazonであれば、
ハイレゾ配信をすることは、結構簡単なことである。
 しかも、FIREという端末も持っているのであるから、
挑戦する価値はあるといえる。
SONYと関係なくなっちゃたけど、Amazonに期待している。